『針穴モダニズム』終了のお礼

私の初めての個展『針穴モダニズム』
幸せな気持ちのまま無事終えることができました。
繁華街から離れた場所にあるギャラリーにもかかわらず、連日近くの場所から遠くの場所から、たくさん見に来ていただだきましたこと、感謝してやみません。


今回の『針穴モダニズム』のメインテーマは”針穴カメラと見つめた近代建築”でした。撮りだめた写真を選んでいるうちに、モノクロで撮影した近代建築写真の美しさに気が付き、個展をすることを決めてからモノクロフィルムで、撮り直しに行ける場所は撮り直し、新たな撮影はモノクロフィルム中心で撮影しました。
現像までは自分で。その後の処理はスキャナーでフィルムを取り込み、今回の個展プリント用にと思い切って購入したモノクロプリントが美しくプリントできると聞くEPSON PX-5500でプリントする方法にしました。暗室での焼き作業でできるような経験がないことと、自分が好むトーンをきちんと出したかった事から、この方法にしました。
こだわったのは出力用紙。各メーカーから販売されている目ぼしい用紙を、可能な限り購入して試しました。最終的に選んだ用紙は、モノクロはフランスの画材紙アルシュ。カラーは月光の青ラベル。
フレームもずいぶん悩みました。当初予定していた展示方法はアクリルに貼り付けるだけでしたが、コスト的に額装するくらいにかかることと手間の多さ。試しにモノクロにプリントしたものをマットを切ってもらってフレームに入れ額装してみたところ、とても映えて見えたため額装に変更。フレームの色はチーク材にしようとほぼ決めていたものの、個展経験者の先輩方に相談してみたところ「そんなに(作品が)売れるものじゃないから、使い回しがやりにくい色は避けたほうが良い」と異口同音に言われました。黒かシルバーが無難だと言われたのですが、近代建築の中にあるステムギャラリーに似合わないように感じて、木製のオフホワイトにしました。
“展示点数を絞る”。この作業も難しかったです。たくさんの枚数を展示すると、個々の印象が薄れてしまう。たくさん展示する方法もあるけれど、このメインテーマ『近代建築』で考えた場合は、絞った方が効果的だと判断して、絞れるだけ絞りました。モノクロの美しさに気が付きながらも、これまで撮りためているカラーの針穴写真も捨てがたいものがあり、カラーも5枚選びました。難しかったとか悩んだとか言いつつ、それもとても楽しい作業でした;)
そしてサブテーマの『天保山の風景』。こちらはマジックアワーなものを中心に、カラーにしました。その写真の下には針穴カメラ達の展示。


予定では、展示している針穴カメラをそれぞれ使って、天保山の風景も撮影するはずでした。しかし、自分の体調不良で準備が遅れた上、家人の入院騒動があり、その部分は取りやめることにしました。
その他の取りやめになった部分は、10部程度作ろうと思っていた写真集。その代わりにポストカードを多めに用意しました。こちらもカラーとモノクロはプリント用紙は別にしました。予想していた以上に皆さんに購入していただいて、途中で何回か追加するほどでした。本当にありがとうございました。


展示やプリントでサポートいただいた針穴仲間のmist-yさん、吉田さん
初日に間にあうようにと、録音したばかりの音源を送ってくださった株式会社大頭社長のプロデューサー福田さん、ギタリストshingoさん
買い物やお茶出し、洗い物など手伝ってくれた友人達
針穴写真の説明サポートをしてくれた針穴仲間の皆さん
また、お土産を持ってきてくださったり、見に行けないからと届けてくださった皆さん
(気を使わせてしまってすみませんでした。ありがとうございました。)
7/4夕刊に写真展告知記事を掲載してくださった朝日新聞さま
そして、何よりもステムギャラリーに足を運んでくださった皆さん
皆さんのおかげで、キラキラした日々の思い出という素晴らしい大きなプレゼントをいただきました。
本当にありがとうございました。


ステムギャラリーの佐藤御夫妻と三谷さん
わがままな希望を、いっぱい叶えていただきましてありがとうございました。
ずっと憧れていたステムギャラリーで初めての個展を開かせていただきましたことは、私の大きな大きな宝物になりました。いつもニコニコと励ましていただいたことも忘れられません。毎日毎日ステムギャラリーに通うのが楽しくて、終わりの頃の数日は、だんだん寂しくなってしまいました。
特に啓子さん。日々の会話の中で「私の姉です。」と友人達に冗談めかして紹介してましたが、心からそんな気持ちになってました。数々のアドバイスを本当にありがとうございました。そしてこれからも、どうかよろしくお願いします!
最後に、個展開催2週間前に緊急入院して一週間後に手術して、個展初日に退院した家人(夫ともいう)。夢を叶えさせてくれてありがとう。元気になって良かったね。
針穴仲間のmacotoさんがQuickTime VRを作って送ってくださいました。macotoさん、感激しました。本当にありがとうございました。また、ここで紹介するお許しをいただいたことにも感謝しております。
ギャラリーに来られなかった方も、雰囲気を感じていただけると思います。マウスでグルグルしてくださいね。再生できない場合は、ここからQuickTime Playerをダウンロードしてくださいませ。(追記 再生できないみたいです ごめんなさい。2024.11.28)

tearoom_ex

blogでレポートしてくださった方々(の一部)
(メモがわりに読ませていただいたものを貼り付けています。順不同 )
けろちゃん@yoshiko314さん、*footprint**heartprint* version2
のりみさん、のりみ通信
lukymayさん、noplanな blog
しきはんさん、はりあなのこころ
morioさん、東京たるび
cizuruさん、chizuru-bisBlog
maehashiさん、広写苑
mercyさん、お散歩日和 ー京都の風ー
ogak3さん、建築設計事務所-くらし日和
ちはやさん街角にて-au coin de la rue-
kenさん、= A Moment =
ponkanさん、ぽんかん ぶ〜らぶ〜ら にっき
jam343さん、blog343
ishiguroさん、いしぐろの日記
P.S.メールやコメントをいただきながら、お礼が遅れておりまして申し訳有りません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. noplanな blog より:

    針穴写真展

    大場典子写真展 『針穴モダニズム』

  2. 個展無事終了お疲れ様でした!!
    用紙何使ったか気になってたので、スッキリ(笑)
    月光ってカラーでも使えるのですね。
    QuickTime VRすごい!!
    天井まで見えちゃう、興味津々です。
    次は「針穴モダニズム2」ですね^^

  3. red より:

     ご苦労様でした、先生ぃ!
    素晴らしい作品、感動・・・・楽しい時間、ありがとう!
    次回、期待してもいいんかな? センセェ〜〜〜

  4. おたみ より:

     ほんとによかった・・・。
    この書き込み読んでて 涙が出た。。
    ステムギャラリーの空間で
    のりちゃんはえぇ顔しとったよ。。ほんまに。。

  5. RAO より:

    お疲れ様でした〜
    今はしっかり休養&充電してくださいね。
    そのうち「針穴モダニズム東京編」がみられることを楽しみにしています。

  6. 4510waza より:

     良い刺激を頂戴しました。
    興味が湧いたら自分で現場へ行って撮る、これなんだね。

  7. tearoom より:

    皆さま、本当にありがとうございました。
    とても幸せな楽しい個展をさせていただいたのに、このエントリーの後、猛烈な抜け殻症候群になってしまってました。ごめんなさい。
    針穴モダニズム2もいつかやりたいですね〜。いつになるかわからないですが、いつか必ずできますように!

コメントの入力は終了しました。