太陽が見えなくなり、まだ蒼が残る時間
それぞれの水辺と、空と雲の色のハーモニー
肉眼で見えなかったこの風景を
針穴が見せてくれた。

昨年2月、同窓会のため広島に帰省した。同窓会で久し振りに懐かしい人々に会った。みんな立派に父親母親顔になっている。私を含め親になってない出席者もいたけど、みんな良い歳の重ね方をしていて嬉しかった。
同窓会の翌日、墓参りをした。河口付近にある小高い丘の上から、瀬戸内海をや広島の街を見るのが好きだ。墓参りの後、河口にある散歩道から海に向かって歩いた日のマジックアワー。

もう一昨年になる。10月のこと。この時の旅の様子はここに書いている通りだ。この時に撮った針穴写真は、その後どこにもお披露目もしないで、スキャンをしてハードディスクの中で温めておいた。
この時の水辺に映った夕空を、電車の中から見て途中下車して走った思い出とか、人気(ひとけ)のない場所にひとりきりドキドキしながら向かった記憶とか、そんなものを大事に取っておきたかったんだろうと思う。
全体が見渡せる場所を探して、この場所を見つけたときには「今日のとっておきな一番の場所だ」と信じて疑わなかった、鳥取湖山池のマジックアワー。

昨年10月の大阪港。ここには以前から来る度に写真をとる場所ではあったのだけど、毎回空の表情が違って飽きることが無い。
この日はステムギャラリーで2007/10/16(火)−11/10/(土)に開かれた『天保山赤煉瓦倉庫写真展』搬入日だった。ステムギャラリーで個展をやらせていただいたのをきっかけにして、声をかけていただいて参加した写真展だ。その写真展に至るまでのミーティングも楽しかったし、ばりばりの職業カメラマンたちとも知りあえた。
搬入を終えて、夕景を撮って帰りますからと皆さんと別れいつもの場所へ。
この日は風が強い日だったけど、夕空はそれほど綺麗に染まらないだろうと、同じ場所で写真を撮っていた人と話していたのだけど、沈んだ後、とてもとても美しい空を見せてくれた。あきらめなくて良かった。そんな大阪港のマジックアワー。
第2回京都針穴写真倶楽部作品展で展示していた写真の解説でした。
各写真をクリックするとflickrに飛び、少しだけ大きなサイズで見られます。
ステムギャラリーで現在『海岸通建物物語3 【旧住友倉庫編】』 開催中
4月1日(火)-15日(火) 午後1時−午後6時 6日(日)はオープン、13日(日)は休廊
会場:ステム・ギャラリー
私が撮影した旧住友倉庫のモノクロ写真も少し参加しています。
コメント
いいね(・∀・)b
とてもきれい なんかすごくどきどきしたよ
rukaさん
ありがとう:D
yoさん
どきどきが伝わって、ものすごく嬉しいです。
ありがとう!!