鳥取へ旅をしたのは10月のこと。
一月後の11月には、金沢へ旅をした。どちらも一人旅。
どちらの旅も、永遠の心の恋人に久しぶりに逢いに行く
(正確にはライブを観に行く)旅だったけど
その目的が半分と、カメラ散歩の目的が半分。
鳥取では、とても良い出会いがあった。(詳細はトップページのお知らせで)
金沢でも、とても素敵な出会いがあった。
撮った写真をまとめておかなくちゃと思いながら、現在に至っててるのは
グループ展に夢中になっていたからなのと、クリスマスを撮っていたからなのと、私がサボっていたから;P
ようやくポラロイドで撮り歩いた鳥取編だけflickrにアップした。
年を越さないうちに旅をまとめておかなくては。
(以下長文)
鳥取は二回目。
前回は1999年の11月10日に、同じように永遠の心の恋人に・・(以下省略)
ライブ後に一緒に観た鳥取の友人達と食事をした。食事だけじゃなくてビールをたくさん飲んだ。友人達は体育会系大男達で、彼らのペースに合わせて飲んでしまったせいか、翌日はひどい二日酔いだった。鳥取砂丘が見たかったから、砂丘行きのバスに乗ったものの気持ち悪くて仕方がない。砂丘センターで下車したものの、あまりの二日酔いのひどさにリフトに乗れなくて、次のバスに乗って鳥取駅に引き返し、電車の時間を変更して大阪に帰ったという辛い過去を持つ。
今回は絶対に鳥取砂丘の上を歩かなくてはいけないのだった。そのため一番早い時間の特急に乗って、コインロッカーに荷物を放り込んで、すぐ鳥取砂丘に行くバスに飛び乗ったのだった。
お天気は快晴。暑くもなく寒くもなく素晴らしい写真日和。
前回挫折したリフトに乗って、砂丘まで下りる。無事砂丘着地成功!






砂丘の一番高い場所まで撮影しながら進む。砂の上を歩くだけでもキツイのに、さらに丘なのだ。距離も結構ありまるで修業のようだったけど、てっぺんに到着。目の前に広がる日本海を見たら、波打ち際まで行きたくなる。後の事を考えずに波打ち際まで下った。

波打ち際に針穴カメラをおいて撮ろうとしたら、次の波がとても大きくて、逃げるのが遅れ膝から下がびしょ濡れ。おまけに砂まみれ。おそるべし日本海の波。

降りたからには昇らなくてはいけない。その時の事は良く覚えている。
冒頭にも書いた『良い出会い』な人と付かず離れずで砂丘を歩き、波打ち際も御一緒させてもらったのだが、道中に私の持病(気管支喘息)の事も会話の中で出てきたから話しておいた。
波打ち際から丘へ昇る途中で、あまりのきつさに私の息がゼイゼイしてきたのを、前を歩くその人に気が付かれてしまった。私の荷物を持ってくださり、休み休み進むようにと優しい言葉をかけていただいたりなんかして、全く申しわけなかった。途中で「すいません。あの木が撮りたいのです。」と、持ってもらっていたカメラを渡してもらった。ゼイゼイと荒い息をしているのに、目の前の雲と木が素晴らしくて見逃すわけにはいかなかったのだ。
その後に昼食も御一緒させていただいたのだが、その時にこう言われた。
「君はオタだ。あんな状況の中で写真が撮りたいなんて時点でオタッ!」
褒め言葉らしいのだが・・・。;P
一日目のこの夜はライブの日。幸せな幸せなひとときを過ごす。
そして二日目。
前もって行きたい所の候補を何箇所か選んでいた。その中から倉吉へ行く事にした。古い街並みが残る地区があるらしい。そこを散歩するのだ。
当初は一泊だけの予定だったからホテルは一泊しか予約していなかった。二泊することにして、もう一泊予約しようとしたけど満室。二日目の宿泊先は、そのホテルから徒歩5分の別なホテル。荷物はまとめて駅のコインロッカーに預け、山陰本線に乗った。


倉吉駅で降りてバスに乗る。30分くらいで到着した。
地図はプリンターでプリントアウトしてきた観光地図だけ。同じバスに乗っていた人が歩く方向に歩いていると、白壁土蔵群が見えてきた。この日は平日だったから観光客も少なく、お天気も良くて絶好の写真日和。すれ違う人は老夫婦の観光客ぐらいだった。
白壁の古い建物の雑貨屋さんの2階のカフェで昼食をとった。和風パスタセット。具だくさんで安くて美味しく大正解なお店だった。赤瓦の土産物屋さんで、古いガラスコップと小皿などが信じられない値段で売っているのを見つけ買い求める。古い街並みが残る場所だからなんだろうな。





散策中に7年前に一緒にライブを見た鳥取の友からメールが入った。今回も誘おうと連絡をとっていたのだけど返事が遅くて、別の友人にチケットを譲ったのだった。彼はとても残念がっていた。大阪に帰るのは明日で、今日も鳥取に宿泊するから良かったら食事でも一緒にと誘ってみると「喜んで!」とのこと。19時頃には鳥取駅に到着予定なのでよろしくとメールを入れた。


あたりを堪能した後も時間があったから、三朝温泉へ行ってみることにした。ここからバスで行けるらしい。案内所のような休憩所で尋ねると、係の優しい男性がいろいろ教えてくださる。話し込むうちに、大阪に長年住んでいた事がある方ということがわかり話がますます弾む。写真を撮るなら、時間があれば三徳山へ行くといいのにと勧められたのだが、そこまでの時間もないのでと、やはり三朝温泉の温泉街を散策することにした。バスの時間まで話し込む。
温泉という所には、社員旅行で行った事があるくらいで殆ど知らない。いつか温泉街でゆっくりする時の下見くらいのつもりで三朝温泉街でバスを降りた。
すぐそばを流れる川の河原に露天風呂発見。様子を見に河原を降りると無料のよう。さすがに露天風呂は恥ずかしく、横にあった足湯に心魅かれたものの誰も足湯に使ってなくて勇気が出ず一度退散。
そこで出会って少し話をした男性と、その後の散策中に何度も顔を合わせた。その都度、親切に三朝温泉の見どころを教えてくれる。ありがとう。その男性がここを良く訪れる理由も聞いたけど、それは内緒ということで;P
一周して再び河原の足湯に行くと、年配の女性が二人で浸かっていた。便乗して私も。

倉吉駅のホームで彩雲を見た。初めて見た。
慌ててデジタルカメラを取り出して撮ったけど、二枚目を撮った時には、もう消えていた。

頭の中の予定では、鳥取砂丘で夕陽を眺めるはずだったのだが、山陰本線の電車は本数が少ないのだった。日没に間にあいそうにないなと思いながら車窓を眺めていると湖か池か海かわからないけど、夕陽を受けてオレンジ色に染まりつつある大きな水辺が見えた。その後に停車した駅で下車して、さっき見えた水辺の方向に向かって速足で歩いた。駅の名前は鳥取大学前。
土地勘も地図もないのに、水辺の夕陽が撮りたいという思いだけで歩き続けた。今考えると、誰かに尋ねれば良かった。もっと近くに良い場所があったかもしれないのにね。願えば通じるもので、水辺が見えた。日没まであと少し。
人気(ひとけ)がなかったが、大学生達が住んでいるようなアパートやマンションが近くにあったから、大丈夫じゃないかと。落ちそうで怖かったけど、水辺のそばまで行った。

SX-70と針穴カメラで夢中になって撮った。太陽が見えなくなってからも場所を変えて撮った。ISO400のフィルムを持ってきて本当に良かった。良い雲と良い空な日で、大好きな色の針穴写真が撮れた。
鳥取の友人との待ち合わせ時間にもギリギリ間にあった。7年ぶりに会った友は、相変わらず大男だった。もう一人の友は結婚して子供もいるという。大男の友は独身のままらしい。さっきの水辺の事を言うと、あれは湖山池という池で、彼はその近くに住んでいるという。電話してみればよかった!!
前回の教訓を生かし、ペースにつられないようビールは二杯だけにしておいた。楽しい食事の時間をありがとう。
そして三日目
ちょうど鉄道の日切符が出ている時だったから、それを買って山陰本線に乗ってゆっくり帰ろうかと思ったのだが、本数少ないし途中下車の回数が一度しかできなかったら悲しい。そういうのは、ちゃんと時刻表とにらめっこして、下調べをしてやるべきだよねと思いやめた。そして、鳥取城跡の下にあるという洋館『仁風閣』に行ってみることにした。
館内の写真が撮れたら幸運だと思って尋ねてみると、ケースの中の展示物以外は撮影可。三脚も使って良いだなんて幸せすぎる。これは、これまで仁風閣を撮ってきた人達のマナーが良かったからなんだろう。素晴らしい事だと思った。重要文化財の館内で三脚可だなんて。だからこそ三脚で展示物を傷つけないようにと、こちらもとても慎重になった。おかげさまで、針穴カメラ(を撮ってる私)は大喜び。とても堪能させてもらったのだった。





その後近くのわらべ館へ。有料部分は貸し切り状態だった。子供がいなかったから、触っていい玩具で遊ばせてもらった。建物が古そうだったけど、これは旧鳥取図書館を復元したものらしい。
早めに特急スーパーはくとの指定切符を買い、遅い昼食を鳥取駅の食堂で食べて満席の特急に乗って大阪に帰ったのだった。
写真は、私のFlickrから。
ここでスライドショーを見てくださるとと嬉しいです。
針穴写真は、またいずれ。
クリックすると別ウインドで、少し大きな写真を見る事が出来ます。
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コメント
いいな、砂丘・・・
こんばんは。
旅行気分を満喫させていただきました☆
水の中に足の写真、てっきり南の島にでも行かれたのかしら?と思っていましたが、足湯だったんですね。河原で足湯なんて素敵です。
それにしてもtearoomさんの旅の荷物って、カメラだけで相当なことになっていそう。。
彩雲見た見た
たしか25日の昼間同じような雲だったなあ
生まれてはじめてだった。
車窓いいねえ
フィルムスキャナですか?
鳥取砂丘行ったことあります。
中学の頃だったかな?
砂丘にテントはって、砂浜で釣りをして。
めちゃくちゃ暑かったことを覚えてます。
特急にはこの間乗りましたよ。
仕事で鳥取に用事があって。
ディーゼルなのかな、独特の加速なんですよね。
rukaさん
千葉のリアス式海岸も行って見たいな;)
ひっぽさん
旅行気分に浸っていただけたなんて嬉しいです!
河原の足湯は開放的で、本当に気持ち良かったですよ。
私の旅する時のカメラはですね・・・
・針穴カメラが2台(1台はzero2000)
・Polaroid SX-70
・コンパクトデジタルカメラRICOH CaplioGX
(露出計がわりにも使います)
・小型三脚ひとつ
こんなものです。
でも、すでにカメラ4台ですよね(笑)
金沢編も記憶が薄れないうちにアップするので
また見にきてくださいね:)
かぶんさん
彩雲見られましたか:) 興奮しますよね!
車窓の35mmリバーサルフィルムのスキャン
いつもスキャンしているブローニーフィルムと同じように
古いフラットベッドスキャナーに
透過原稿ユニットを取り付けたタイプのものを使っています。
フィルムスキャナー欲しいです。
nao太郎さん
鳥取砂丘でキャンプなんて、まさしく修業のようですね。
お仕事で鳥取に行かれたとのこと。お疲れさまです。
事前に情報キャッチしていれば、20世紀梨ドロップスお願いしたのに残念:P
tearoomさん、ごぶさたしております!
明けまして おめでとうございます。
どうか本年も よろしくお願いいたします m(_ _)m
はつはる。
いいたびしてるね^^
いつかはおともしよぉっと。
nakajimaakiraさん
あけましておめでとうございます!
こちらこそ、すっかり御無沙汰しております。
今年は是非とも、また楽しい酒宴でお会いできたらと思っています。
どうぞよろしくお願いします:)
qooさん
あけましておめでとうございます。
そうですね。その機会がやってくるのを
楽しみにしています:)
今年もどうぞよろしく!
初めまして。いつも楽しく拝見させて頂いております。
いつもは見るだけだったのですが、今回はお礼も兼ねまして。。
tearoomさんのおかげで私もFlickrを始める事ができました。
英語ばかりで苦戦していたところとても助かりました。
ありがとうございます。
写真そのものもとても綺麗ですが、見せ方も工夫があって、とても参考になります。
またちょこちょこ寄らせて頂きます。
k.さん
はじめまして:)
コメントを、どうもありがとうございます。
flickrの記事は、もう2年前のものになりますが
k.さんのお役に立てたのでしたら、とても嬉しいです;)
どうぞお気軽にflickrのコンタクトリストに入れてくださいね。
楽しみにしております。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。