「連れて行ってください。」
そんな文字をtwitterでタイプしたのは2月19日金曜日の午後。
三脚必須でフィルムチェンジの必要がある針穴カメラで撮影をしていると、撮影会等の団体行動の場合ほぼ最後尾が定位置になる。そんなこともあり、最近は積極的に団体行動の撮影会に参加する事は無い。針穴撮影をあきらめて、ハイキングや遠足気分で参加する事はある。気になる場所だったら下見と思ってロケハンし、後日ひとりで針穴撮影に向かうのだ。
そんな私が「連れて行ってください。」と、言い出すなんて自分でも驚いた。
そんな積極的な人間だったっけ? その理由はきっとこの五つ。
・ジャンクションを針穴で撮り始めていたこと
・高架橋脚ファンクラブに入ったこと
・大阪ジャンクションツアーに参加したこと
(この日のまとめは高架橋脚ニュースのこちらを)
・高架橋脚ファンクラブメンバー達の与島の写真を見たこと
・2008年夏に初めて電車で渡った瀬戸大橋から島を見ていたこと


(ひとりだけ後で追いかけるとも言う)
しかし四人程度の人数ならば、他の三人にとっては完全な足手まといなのだが、私は先頭が見えない事も無く、置いてきぼりになる心配もないから安心だった。グループ行動にしては、針穴撮影したコマ数が多いのもその人数のおかげかもしれない。
与島パーキングエリアからの移動は路線バス。櫃石島と岩黒島には住民とカードを持った車両しかゲートを通る事ができないのだ。与島から櫃石島、そして櫃石島から岩黒島、岩黒島から与島に戻る最終バスの時間を逃すと島から出られなくなる。各島の滞在時間は2時間程度。

枇杷の木と団栗と、服にくっつく草の種がいっぱい。
リースを作りたくなるような植物の蔓や木の実もいっぱい。
畑の道具置きに使ってる小屋は、昔船だった操縦室。
大きく育ったアロエと赤いアロエの花が印象的だった。

2008年夏の瀬戸大橋で、一瞬捉えたあのループ。
この島のものだったとわかったのは、瀬戸大橋の上にあるバス停に降り立ったとき。
目の前に広がる繊細なループ! 養殖場では何を育てているのだろう。
そしてなんて素晴らしい風景なんだろう。

ループに魅了されていたのも大きいが、反対側の瀬戸大橋の橋脚も素晴らしく、そちらを針穴で撮る時間に費やされていたみたいだ。
現在Acruで開催されているモノクロ写真展に出展している1枚は、この時撮影した針穴写真。写真展を見に来てくださる方のため、写真展が終わるまでwebには載せないけど、終わったら報告としてエントリーを書く予定。
岩黒島から与島に向かう最終路線バスの中から、夕暮れが始まった瀬戸内海が見えた。
#2へ続く
