空缶針穴カメラを作った

先月中旬『針穴友の会』を、針穴仲間を巻き込み立ち上げた。針穴カメラとトイカメラのphotoblogの『あなろぐ茶房』を立ち上げてからというもの、針穴写真愛好家達の姿がくっきりと見え始めてきた。大人の科学の付録の効果も大きいと思うけれど、せっかく増えてきた愛好家達との横の繋がりが欲しいと思ったのだ。針穴に関して言えば、私は限りなく初心者。集いあえる場所を用意して、愛好家達に声をかける事くらいしかできない。誰かが専任で常駐すれば盛り上がるかもしれないけど、友の会という名前らしく、参加者みんなで盛り上げ、針穴ライフをニコニコと楽しんでくださると素敵だなと思っている。針穴写真を撮っている人、撮り始めた人、撮ってみたい人、針穴写真を見るのが好きな人、そんな人達のため、扉は大きく全開しているので、ぜひよろしければご一緒に:) さて、そんなマイブームの針穴写真の真っ只中、ずっと以前から作ってみたかった空缶針穴カメラを作った。


向かって左側の缶は、トリュフチョコが入っていた缶。直径も高さも、ちょうどポストカードサイズなのだ。いつか空缶カメラを作る時に使おうと、保存していたもの。右側は先々週の土曜日に、印画紙とか現像液とか道具とか、たくさん買い込んだあと立ち寄った食料品店で、「私を使ってください!」と主張する可愛い紅茶缶の群れの中から、一つ連れて帰ってきたドイツのParadise Teaというメーカーの缶。カピネサイズがそのまま横に入るサイズだ。この缶を連れ帰った翌日、二つの缶の真ん中にドリルで穴を開けて、ヤスリでバリを磨き、中側を黒くスプレーペンキで塗り、作り溜めておいたアルミ缶で作った針穴プレートを貼り付けた。針穴の上から貼った黒いテープが、シャッター蓋になる。外側から貼るより、内側から貼れば良かったなと今思うが、その時は一生懸命なので気がつかなかった。
翌日1000000人のキャンドルナイトの最終日だった。私は無謀にも、この缶カメラでキャンドルの灯撮りに挑戦した。(現像の結果、何も写っていなかった(笑)) 野外でも撮ってみたくて、翌々日大きめのリュックに缶を二つとカメラを入れて、自転車で淀川沿いに下って大きめの公園へ向かった。確かそこの菖蒲園が公開されているはず。そう思ったのだ。
公園近くにはワンドがある。ワンドについてはここに詳しく載っているが、釣り人が多く糸を垂れている自然に溢れた場所で、大阪とは思えない風景がそこにある。その場所ではチョコ缶を2分置いてみた。その後目的の公園へ向かった。公園へ着いたのに人の賑わいがない。菖蒲園を探して行って見ると、こんなお知らせが!


20日で終ったらしい。ここへ行った日は23日だ。どうやら遅すぎたみたいだ。気を取り直して公園内を散策する。家を出る時は曇っていて雨もふりそうな気配だったのに、すっかり晴れ渡っている。池の周りを一周して、ベンチに座って缶カメラ達の写真を撮ったのが1枚目の写真。さっきチョコ缶には働いてもらったので、ここでは紅茶缶に働いてもらうことにする。(このベンチに座っている間、脚をアリに咬まれてしまった。ジーンズの裾から昇ってきて咬んだらしい。私の脚は木じゃなーーーいっ!!)


働く紅茶缶の勇姿。ここで撮った写真はあなろぐ茶房の初めての空缶針穴写真及び現像に載せたので見に行っていただきたい。現像は昨夜挑戦したばかり。ワンドで撮ったチョコ缶の写真はこちら


端が黒くなっているのは、缶の内側に取り付けた割りばしの印画紙ガイドだ。写っている画像は、もはや何だかわからないけど、写っていた事実がとにかく嬉しいのだった。だけどチョコ缶、大きすぎてかさ張りすぎだなあ。反対側も穴開けて針穴取り付けて、2枚撮れるようにしてもいいな 😉

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ponkan より:

     こってますね~。
    オトナの科学の印画紙を使っているのですね。そういえば僕も2つ買ったのにほったらかしてましたね。やってみようかな。現像は昔、小学生の頃、リアルタイムでやった時には失敗したおぼえが… (^-^;

  2. だいせい より:

    缶だ!
    ハリアナ缶カメラは暗室と水の問題で今の環境では難しいんですよ。
    印画紙もっていったら写真屋さんで現像してくれればいいんですけどね。
    もしかしてしてくれるかも?
    これからの缶が楽しみです(^_^)

  3. ゆきこん より:

    こんにちは♪
    わーいっ、缶カメラだ。
    大人カメラも楽しいけど、自作缶カメラと印画紙で撮るのもまた別の楽しさがありますよね。
    カビネがそのまんま入る缶ってわたしもほしくって、でもまだ持ってないのです。小さい缶ばかり5つ作ったんです。
    でもでも、パラダイスの楕円缶、わたしもこないだお店で見つけて、「この大きさはいいかも!」と思ったんです…けど、絵がかわいすぎて穴をあけるのがもったいないかもと思って、結局買わなかった(>_<)
    うーん、買っておけばよかったっ。

  4. nao より:

    おおっ、写るんですねー
    なるほど、このカメラなら絶対に怪しまれないな
    むふ、むふ、むふふふふ〜

  5. morio より:

    素敵です、タエさん! そのクラフトマンシップに感動しました。淀川のわんどはいいですよね。私もあそこで釣りをする人をぼんやり見るのが好きです。そうだ、今度は彼らを針穴で撮ってみよう。動かないからきっと写るはず(笑)。
    かくいう私のところも針穴写真機が増えました。ブローニーです。でもホルガじゃないのです。またご披露します。ふふふ。あと針穴友の会の方に新しいエントリーを立てます。キャンドルナイトに続く企画もの第2弾です。よろしく〜。

  6. tearoom より:

    ponkanさま
    凝り性なのです(笑) 肩も凝ってます。
    付録の印画紙、ぜひ遊んでください。
    だいせい さま
    そうなんですか〜。今回の暗室はお風呂でした。窓がないユニットバスが素敵に思えた初めての経験でした(笑)
    写真屋さんでやってくれそうだったら、だいせいさんもぜひ 🙂
    ゆきこんさま
    はい! 別の楽しさがありますね。面白いです。実験してるみたいで(笑)
    あの紅茶缶かわいいですよね〜。可愛いからこそ缶カメラにしてしまったってとこあります。もう缶を見てニコニコ、写真撮ってニコニコ状態でございます(笑) ぜひ次は買ってくださいね 🙂
    naoさま
    写りましたよ〜。停止液の少量の計量は、フィルムケースとストローでやりました。不気味な笑いが怖いです(笑) 
    morio代表
    工作とか好きなんですよね(笑)プラモデルカメラも作ってしまいましたよ。
    ワンドいいです。鳥も昆虫も魚もいっぱいいて、釣り人は多いですがあまり釣れているのを見た事がないですね(笑)
    ブローニー、前にちょっと話されていたカメラかな?ふふふ、楽しみにまっております。

  7. Michiyo より:

     なるほど!この缶だったのですね!
    おっしゃれ~。いいなあ~。
    ドナルド缶より持っていてもなんだかおしゃれですね(謎)
    カビネ判がそのまま入るというのは便利でいいですよね。そのうぎダークバック買って、そとでも印画紙入れ替えるようになると、また広がりますよ~うふ。

  8. tearoom より:

    Michiyoさま
    かわいいでしょ?(笑) カップとかポットの絵のところが、絵に沿って浮いている缶で、それはもうラブリーです!
    ダークパックですか? 道具揃える時買っちゃいましたよ。うふっ(笑) でも練習しないと外に持ち出せませんね。コツはありますか?