ちょっとダウンしてまして遅くなって失礼。待っててくださる人がいたんですね。ありがとうございます。写真を見ていただけると、だいたい何をしたのか分かったかと思いますが、『大人の科学03号』をもう一冊買ってしまいました。それで付録のピンホールカメラを一台、広角専用にしたのです。その顛末を、よろしかったらお読みくださいませ。

世界ピンホール写真デーにも、無事参加することができて一安心かとおもいきや、ピンホールカメラ熱はあがる一方。ちゃんと写って当たり前のデジタルカメラの世界から、写っててたら嬉しい!! な、ピンホールカメラの超アナログな世界に、心躍らされるのだ。ポラロイドのピンホールカメラは、とってもシビアで、カラーだと1枚200円もするフィルムだというのに、失敗もいっぱい。授業料(フィルム代)がかさむ一方なので、最近は一日1枚ペースに我慢している。
先日のピンホールデーで、初めてちゃんと学研『大人の科学03号』の付録のカメラを使った。ちゃんとというのには訳がある。桜の開花時に、一度ちゃんと組み立てて(広角仕様)パッグに入れて、他のデジタルカメラやスメ8と一緒に撮りに行った。35mmフィルムを入れていたのだが、シャッターユニットを外す、はめる、がシャッターになるこの広角仕様時のピンホールカメラ。どうもすんなりとシャッターユニットが外せないしはめ込めない。触るたびにカメラは揺れている。また、バッグに入れている間にシャッターユニットが外れてしまっていた。10枚くらい撮ったと思うが、感光してしまっているだろうからと、結局現像にもだしていないのだ。そんな訳で、挫折した広角仕様。ピンホールデーには、シャッターユニットにピンホールレンズをセットする、標準仕様で挑んだ。現像された写真を見て、まずちゃんと撮れていることに感動した。ポラロイドであんなに苦労しているというのに、すべて写っているではないか。風にそよぐ新緑の木の葉、休日を楽しむ風景、どこか懐かしい写真の仕上がり、ポラロイドピンホールとはまた別の世界が広がっていた。このカメラで撮った広角写真が、どうしても見たくなってしまった。しかし前回の失敗もあるし、今カメラにはフィルム入れてしまってるし…と考えているうち、近所の書店に一冊売っていたことを思い出した。「そうだ、もう一台買おう」
運良く残っていた学研『大人の科学03号』。シャッターユニットを壊して改造するには、ちょっともったいなく思えて、それに変わる ”蓋になるようなもの”を探して、新しい付録のカメラを手に部屋中家捜し。小さかったり大きすぎたり、なかなかないものだ。薬が入れられている引き出しに、数年前のクリスマスの頃に買った、クリスマスブレンドの入った、小さな紅茶缶の空き缶があった。缶はしっかりしているその丸い茶缶、捨てるのも惜しくて薬入れにしていたのだ。その蓋部分をカメラに当ててみたら、すこーし小さい程度でぴったりだ。その缶蓋を使って、広角仕様ピンホールカメラの蓋をつくることにした。
・シャッターユニットにもあるような、小さな切れ込みを入れる。ニッパーで力いっぱい切り込みを入れて何度か挑戦してるうち金属疲労で無事成功。のちヤスリで滑らかに整える。
・取り外ししやすいようにツマミをつくる。真ん中にネジ穴をつくるドライバーで、窪みができるくらいグリグリと回した後、短くて細目の木ねじとプラスのドライバーで穴を開ける。穴が開いたらさっきのネジ穴ドライバーで、さらにグリグリ。適度な大きさになったら、小さめのボルトとナットをはめ込みしっかり固定。
・缶蓋の周りの凸部分をペンチで潰す。カメラにはめ込みながら大きさを調節、抜けない程度にまでひろがったら ok。
・つや消し黒のスプレーペンキで色を吹きつける。乾いたら反対側も吹きつける。

すごい!

完璧!
これだけの事を思いついて、家にあるもので出来てしまったのも別の意味で問題ではあるが、ネジ類はネジの箱に溜めておいて良かったなということで。これで撮影時の蓋の開け閉めが楽になった。出っ張りがない分、ポケットにだって入りそうで嬉しい。

美しい!
早速試し撮り。付録についていた印画紙と現像液セット。2冊分もあるので余裕だ。説明書のまま現像液を混ぜ合わせ、トイレに赤いセロファンを巻いた懐中電灯を持ち込み天井に向け暗室代わり。そこで印画紙をカメラにセットして撮影して戻り、現像液に浸ける。浮かび上がる画像。(現像をしたのも初めてなのだが、こんなに楽しいものだったなんて知らなかった。ちょっぴり薬品の匂いが気になるけど、画像が浮かび上がる時のトキメキがあれば、耐えられそうだ。) 水で洗い流し乾燥させるとそれがネガになる。再び暗室で、新しい印画紙とネガを中表にして固定。蛍光灯のある場所まで光が入らないようにして行き10秒感光。暗室に戻り現像。水で洗って乾燥して写真が完成する。楽しくて、この流れを5回もやってしまった。とっても疲れたのだが、楽しかった。小さい印画紙なのでよくわからないけど、ちゃんと広角に映っている。35mmフィルムで試し撮りするのも楽しみになってきた。目下の悩みは、現像ごっこが楽しかったので、モノクロフィルムにして自分で現像してみようかな という悪魔の声が、私に囁いている事だ。

仲良し!
標準仕様ピンホールカメラと、広角仕様お手製蓋付ピンホールカメラ。付録のカメラでこんなに遊べるなんて、すばらしいな。2台もあるのは珍しいかもだけど 😉
コメント
ビンを海に放った??
間違えて途中で投稿ちゃった。
北海道まで届かないかなぁw
後ほどのエントリー楽しみにしてます。
薬を飲んで
カメラのフタ作ったら
一度に2台のカメラが操作できるようになった!
続きまってまーす♪
おまたせしました
すばらしすぎます 😀
3日のmeetupにもお持ちになるんでしょ。ぜひその蓋を見せて下さいね。うちの近所の本屋にも、「大人の科学」3号が2セット新たに入荷してました。ああ、悪い囁きが聞こえる(笑)。
すごーい
大人のピンホールカメラは、これからは複数台所有する時代なんですね〜w
コメントしまーす!(^^;)
昨日のmeetupも楽しかったです〜!
お手製の針穴用キャップ、実物見せて
頂きましたが、ほんとにうまく出来てますね。
meetup中に撮られた、針穴写真楽しみに
してま〜す(^^)/
morioさん
スクエアも素敵ですが、予備に買っておく事も大切です。一冊いっておきましょう;P
suguluさん
そういう時代のようですよ 🙂
weblog244さん
三日の写真現像してもらってきました。人間二脚だと、やはりブレブレでした(笑) お店での写真は、素敵な雰囲気に写ってましたよ。早くお見せしたいなあ
おとぴん2号(広角仕様)
ピンホールカメラを付録に付けた「大人の科学」03号(2004年1月)は、なんでも
撮影会をしたのである。1
このブログをよくみてみたら、写真中心とかほざいときながら(笑)
なかなか写真に関することをのせておらなんだ・・・
気を入れなおして、今月上旬に立て続けに撮影してきました