ミナヅキガラスとフジハラビル

そのビルの名前はフジハラビルという。場所は大阪市北区天神橋1丁目。天神橋筋商店街のアーケードがなくなった道を、南に向かって歩くと左手にセブンイレブンが見える。その手前を左に曲がったらビルが見えた。


このビルのギャラリーで、ガラス作家さんたちの合同展が開かれているらしい。それを知ったのは、面識もなく、コメントのやり取りもしてないけれど、fotologのmiinoさんの日記サイトだった。子供の傘やレインコート姿や、雨上がりの花びらの水滴の写真がとても好きで、時折思い出したように見に行っているのだ。その日記では何回も見かけるフジハラビルという名前、オーナーさんも面白そうな方で、どこなのかなあ、行って見たいな、と思っていたのだが、そこでガラスの展示会が開かれているとなると、ガラス好きな私は行って見たくて堪らなくなり、場所をwebの検索サイトで調べて今日出かけてきたのだった。


フジハラビルは四階建て。大正時代に立てられたらしい大正浪漫あふれる素敵なビルだった。オーナーの藤原氏が、お父様から譲り受け、お一人で改装されたビルらしい。目指すギャラリーは四階。おどおどしながら珍しい物、面白い物、素敵な物、美しい物達に目を奪われながら、階段を探して昇った。


昇ってるうち、だんだんと心地よい気持ちになってきた。古い建物のもつ包容力のせいなのか、このビルの雰囲気の力だと思うが、白い壁と古い窓枠から差込む柔らかい光。そこから見える楽しい眺め。オーナーの演出を堪能しながら四階に着いた。


解放感あふれる明るいギャラリー、にこやかにガラス作家さん(豊岡みどりさん 坪井陽子さん)が迎えてくださった。「どなたかのご紹介てですか?」と尋ねられ、「面識はないのですが、ここに良くいらっしゃるという方のwebサイトを見て興味を持って来ました」と伝えると、「お昼にその方いらっしゃいましたよー」と話が盛り上がった。ガラスが好きなだけの私と、ガラスで形を作って作品にされる作家さん達。もう私は嬉しくて、その明るいギャラリーで、図々しくガラス写真を撮らせてもらったり、作家さんお二人の作品を買い求めたり、光の降り注ぐテラスで、ガラスと遊ばせてもらったりと、とてもとても楽しい時間を過ごさせていただいた。途中かにオーナーさんもいらっしゃって、お話を聞く機会にも恵まれた。人間的にとても魅力のある面白いオーナーさんだ。このフジハラビルの魅力が、少しだけわかったような気がした。


坪井陽子さん作 別名:風鈴屋すずさん


豊岡みどりさん作 蜻蛉玉の簪

お茶やお菓子までご馳走になってしまった。ごちそうさま! 夢のような時間。大好きなガラスと素敵な人達と、それを包み込むあたたかいビル。大阪に好きな場所がまたひとつ増えた。(miinoさんありがとう。)
作品展『ミナヅキガラス』は、6/7の月曜まで開催。入場無料
open12:00~20:00 最終日は16:00まで
Art Gallery FUJIHARA(大阪市北区天神橋1-10-4 藤原ビル4F)
ぜひ探して行ってみてください。フジハラビルは見どころいっぱいです。

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コメント

  1. とよおかみどり より:

     先日はミナヅキガラスにお越し頂きありがとうございました。
    一番最後のガラスの写真、つぼちゃんの浮き玉でしょうか?
    本当にきれいで感動です。
    その感動をふくらませて、また作り続けていきたいです。
    来年も是非遊びにいらして下さい。ありがとうございました。

  2. tearoom より:

    とよおかみどりさま
    うわ〜っ 見に来てくださったのですね。ありがとうございます。
    また絶対来る!っていいつつ、行けなくてごめんなさい。
    とても心残りです。
    そうですよ〜。あの時の浮き玉です。他の色の浮き玉も
    みどりさんの蜻蛉玉も、じっくり写して登場させますから
    また見に来てくださいね:)

  3. ガラス細工の催し物?

    Art Gallery HUJIHARA 4Fで『ミナヅキガラス』という展示会がやってました。
    仕事帰りにちょこっと覗くことに……
    ここは時々レンタルスペースみたいな感じで色んな人が利用