自己流の弱点

適当にさわってみて、わからなくなったらマニュアルを読み、つまずいたらwebで調べあげ、本屋に行って関連書籍を立ち読み、参考になりそうだったら買い求め、最後の手段は知ってそうな人に尋ねる。これがMacやアプリケーションを使う際の私のこれまでのやり方だ。自己流なりにも、今まではなんとかなってきた。
最近とってもつまずいている事があった。webで調べてもメーカーのサイトへ行ってもわからなくて、関連書籍を探してもそんなものはなくて、誰に尋ねたらいいのか困っていた事、それは『ブローニーフィルムのスキャニング』。(以下無駄に長文)


普通の35mmフィルムの場合、私の使っているエプソンGT-8300UFだと、取り込むためのユニットが蓋の裏にセットされていて、全自動モードのオプションでフィルムを選択すると、コマとコマの間にすき間のあるフィルムだと、何の問題もなく取り込んでくれる。ブローニーフィルムを取り込む場合は、8300のマニュアルに記載されていた通り、別売の透過原稿ユニット『GT70FLU2』を使う。HOLGAを買った頃に、これも買い求めた。ブローニーフィルムという初めて使用する相手に対して、私は確実に緊張していた。初めてブローニーで撮って現像に出した時から、「現像のみで」とプリントは頼まなかった。これは近所にある写真屋で、ブローニーフィルムの現像について尋ねた時このように言われたからだ。
「皆さん普通は現像のみで、後からプリントしているようです。プリント代も高いですしね」
現像もメーカーの方に出すらしく、しかも週二日程度しかメーカー側がまわってこないという。現像同時プリント30分仕上げのこの写真屋さんも、ブローニーフィルムに関しては弱いようだ。フィルムさえも売ってないし。その店では結局頼まずに、ヨドバシで出したのだけど、そこだと中一日で現像が仕上がった。
透過原稿ユニットで、ブローニーフィルムをスキャニングの段階になって、取り込みする際の全自動モードが使えない事がわかる。マニュアルモードで取り込んでくださいと、メーカーのサポートページに記載されている。プロフェッショナルモードで取り込む。でも取り込まれた画像は35mmフィルムの時のような、鮮やかな色ではなくとても青っぽい。これをPhotoShopを使って画像補正していけばいいのかと信じ込み、そうやっていた。なんせプリントをしていない。憶えている色を、こんな感じかな? こうだったかな?とPhotoshopをいじり倒しながら再現していくことに挑戦していた。他のブローニーサイズの写真をwebで公開している人は、みんなすごいことやっているのねと、単純に尊敬していた。プリントしたならばそれをただスキャンすれば良いのだけど、ブローニーフィルムのプリント = 高い とすり込まれているので出せない。色に不満を憶えながらも、堂々とblog等で公開していた。
先日針穴HOLGAで撮ったもののうち2枚ほどプリントしてもらおうと、勇気を出して決意しヨドバシへ行った。同時に針穴HOLGA改造第3弾後のカラーフィルムで撮ったフィルムと、改造してない普通のHOLGA120Sのフィルムも持っていった。ブローニーフィルムの焼き増しプリント価格、Lサイズで1枚42円だった…。そんな安かったのかと思わず2L(84円)で頼んだ。ついでに針穴HOLGAのフィルムを現像と同時にプリントも頼んだ。HOLGA120Sで撮ったフィルムは現像だけ頼んだ。
そして受け取って来た。初めて目にする針穴HOLGAのプリントされた針穴写真達。思わず顏がほころんでしまった。こんなに鮮明で綺麗な色だなんて!! このままスキャニングして取りこめば良いだけだ。はじめからそうすれば良かった。ついでに現像だけ頼んだHOLGA120Sのプリントも頼もうかと思ったが、とりあえず帰宅した。帰宅後そのフィルムを透過原稿ユニットをセットして取り込む。その際いつもプロフェッショナルモードを使っていたのだが、ホームモードというものにしてみた。一度プレビューしてみて、こっちは必要な部分だけ選択できるのねと、そのボタンをclickして真四角少し大きめに画像を囲ってみたところ……囲ってみたところ……囲ってみたところ色が鮮明になっているではないか!!!青くない!!うそーーー! かなり興奮気味だ。ブローニーフィルムだって綺麗な色でスキャニングできる方法があったなんて。知らなかったのは私だけかもしれない。もし知ってそうな人に尋ねたら、すぐわかった事かもしれない。嬉しくなって、これまで撮ったブローニーフィルムを全部スキャニングしなおした。
7月9日のエントリーで『初HOLGA』というのがある。そこに2枚のHOLGA写真があるのだが、それは青い画像を一生懸命補正した画像。しかもまだ青い。今回スキャンし直した画像をここに貼っておこう。比べてみて笑って少しでも楽しい気持ちになっていただけると幸い。

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コメント

  1. なおき より:

    よかったねえ。
    多分色温度の設定がおかしくなってたんじゃないかと。
    わからんときはそうやって自動モードの挙動を見つつ、修正していくのもいい手段だと思う。

  2. tearoom より:

    なおき先生
    ありがとう! 今度困った事があったら教えてください。
    昔はずいぶんいろいろ教えてもらってたよね〜。感謝してます!

  3. ishiguro より:

    色の調整はね、グレーを指定できるソフトの場合は、(記憶上で)グレー点設定してくだされ。
    Photoshopだと、トーンカーブの画面(Ctrl-M)の右下に、3つ並んでいるスポイトの真ん中のやつ。あれで、画像上のグレー点をぽちっとなしてみてくだされ。

  4. ishiguro より:

    (書き直し ^^:)
    色の調整はね、グレーを指定できるソフトの場合は、グレー点を設定してくだされ。
    Photoshopだと、トーンカーブの画面(Ctrl-M)の右下に、3つ並んでいるスポイトの真ん中のやつ。あれで、画像上の「確か、、グレーだった」点をクリックしてみてくだされ。

  5. tearoom より:

    ishiguro先生
    アドバイス感謝感激でございます。
    ぜひphotoshopでやってみたいと思います。
    グレー点をぽちっ ではなくクリックですね(笑)

  6. しきはん より:

    こんにちは〜。
    私はいつもブローニをフィルムスキャンしたいな〜、て思ってます。
    でも私のスキャナーはそんなのできないの。
    私の場合、最初っからスキャナーで「フィルムをスキャンできる」という知識がなかったので「プリントしたものをスキャンする」しか、思い浮かばなかったのです。
    だから普通のフラットなスキャナーを買ってしまいました。 
    あとからフィルムスキャンという言葉を知りがく然。
    なんだ、そんなことできたのか。
    プリントしなくても良かったのかと。
    でもプリントしたのをスキャンするほうがラクチンなのかな?
    だけどだけど、プリントしたのがどんどんどんどん溜まっていく〜〜
    これ、どうやって整理したら良いのかな〜??
    確かに、ブローニって35mm に比べたら高いけど(というか35mmが安すぎ?)目ん玉飛び出るほどじゃないですよね。
    私がいつも現像をお願いしてる写真屋さんは朝出すと午後には現像&プリント上げてくれます。
    自分とこでしているんで、色の出しとか様々な注文にも応じてくれます。
    偶然飛び込んだ普通の写真屋さんなのに、謎がいっぱい。
    お客さんの横の繋がりも謎だらけです。
    でもその謎のお客さん同士のおかげで、今度の日曜日はモノクロの現像&プリントを体験できます〜。
    体験させてくれるんですって〜。ラッキー。
    長々と失礼しました〜。

  7. tearoom より:

    しきはんさま
    あは :) そうなんですか〜。聞いてみないとわからないものですね。
    私の中では、しきはんさん=ブローニーの針穴なので、いつもどうして取り込んでられるか、お聞きしたかったんです。わが家の透過原稿ユニットは、針穴HOLGAの為だけに買いました(笑)着けられるタイプで良かったです。
    ブローニーフィルムのフィルムスキャナーって、高価で高価で高価みたいです(笑)そうなると、フラットなスキャナーでブローニーフィルムが取りこめるユニットが付いたスキャナーが、一般的になってしまうようですね。もしくはプリントをスキャニングですね。初めから綺麗にブローニーフィルム取りこめてる人も多いのではないでしょうか。私の場合なんといっても『自己流』ですから、こんなものです。
    溜まってゆくプリントは、35mmのプリントの場合は、うちでは箱に立てて仕舞ってますね。ブローニーのプリントは、今は特別扱いでミニアルバムの上席です 😉