君がいてくれるから

今のうちに愛犬のグーフィーの事を書いておこうと思う。今はまだ、現在の現実だけ淡々に書いておこうと思う。


彼は1991年の12月25日に生まれた。うちに来たのは翌年の2月。今年14歳になる。犬の年齢では70歳頃かな。平均的な犬の寿命の歳だ。暑さに弱く寒さにも弱く、小さな頃から嬉しくて興奮すると、呼吸ができなくなって失神した子。最近では、食べ物を詰まらせて、息が出来なくなったことが二度程。必死になって口の中に指を突っ込み、詰まったものを取りだしても失神したままで、名前を呼び身体を揺すると目が醒めたように息を吹き返した子。
心臓や呼吸器も、もう大分弱っていてる。7月4日に調子が悪くて獣医に診てもらった時は、獣医さんが「触るのが怖かった」と言ったくらい弱っていた。その日の診断で、臓器に水が溜まっていることが確認された。薬はもうずいぶん前から飲んでいるが、この日の診断で薬を変えてもらった。利尿剤が入っているらしく、とても良くおしっこをするようになった。眠っているうちに失禁してしまうこともあった。動くのが辛そうな彼のために、部屋の真ん中に必要なものをすべて配置した。しかし彼は、いつものように私が動くと付いて回る。ゼイゼイいいながらも、姿が見えないと私を探す。困った子だ。食事方法も変えた。それまで与えていたドライドックフードをバーミックスで砕き粉末にして、缶詰めのドックフードと薬を混ぜ、スプーンで与えるようになった。
7月26日の朝、前脚がまるで骨折かねんざでもしたようにガクッとなった。痛みはないようで、彼は歩けない事実に戸惑っているようだ。これでは用も足せないものね。獣医に診てもらうと、骨折やねんざではなく、神経から来るマヒだということだった。首や肩の部分にレーザーを充ててもらって、関節サポートのサプリメントをもらって、薬ももう1種類増やしてもらった。歩きたいうちは歩かせておくように言われた。家では気が付いたら肩や首部分をマッサージしてやっている。急激にではないが、やはりおかしい日もあるが、だんだんと歩けるようになった。耳や目もかなり衰えてきた。ちゃんと見る事ができないので、キッチンに私が立つだけで吠えるようになった。ちょっと困った。
さて現在。一昨日から白内障みたいに白くなってきた目の右目から、大粒の涙のようにポロポロと水分が落ちて目が萎んでしまう。元には戻るのだがとても可哀相な目になってしまう。歩行はよろけながらだが出来ている。いつのまにか失禁してしまうことも、ここ最近はない。最も、私はこんなグーフィーをひとり置いて長時間でかけることが心配で出来ないので、写真を撮りに行ったりするのは家人が居る週末だけになっている状態。
グーフィーとの思い出話をするのは、今はやめておこう。まだ彼は動きも鈍くなったがニコニコと私を癒してくれている。こっちもニコニコと彼を見ていたい。下の写真は1992年のグーフィー。まだ顔真っ黒!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. runner より:

    頑張って欲しいです。
    それにしても、1992年の時の写真が物凄く可愛い!!!

  2. まえはし より:

    ヒト時間と、イヌ時間のズレ。
    切ないですね・・・。

  3. しきはん より:

    ウチに前にいたワンコを思いだしました。
    ちょっとだけ、泣いてしまいました。

  4. yukita より:

    辛い。とっても切ないです。僕以前飼っていた猫の
    思い出がよぎります….。

  5. tearoom より:

    runnerさん
    ありがとうございます。彼は頑張ってしっかり食べてますよ:)
    1992年の写真かわいいでしょ? 
    他の写真もみんなかわいいんだけど、(←飼い主の欲目(笑))
    これが1番!!
    まえはしさん
    頭では、ちゃんとわかっているんですけどね..。
    今は覚悟を固める準備期間だと思ってます。
    準備期間があるだけ幸せかもしれません。
    しきはんさん
    そうですよね。ごめんなさいね。
    私も書いてる時は大丈夫だったんですが
    読み返す度に涙ぐんじゃいます。まったくまったく..;)
    yukitaさん
    yukitaさんもごめんなさいね。
    ペットと暮らした事のある人だったら、思いだしちゃいますよね。
    どうしようかな、書いておこうかな、
    その日が来てしまってたら報告だけにしようかな
    でも、その日が来てしまった時や、その後の自分が
    いったいどういう状態になっているのかわからないので
    まだ余裕のあるうちに書いておこうと思って書いたエントリーです。
    みなさんに切ない思いをさせてしまって、申し訳なかったです。
    だけどみなさんに優しいコメントいただいて、元気づけられた思いです。
    本当にありがとうございます:)

  6. 魔ん魔 より:

    グーフィちゃん頑張れ~!
    私もワンちゃん、飼ってました。家族の一員でした。老衰で亡くなったのですが私も家族も一週間ほど食事がのどを通らなかったのを覚えています。グーフィちゃん、頑張って欲しいです。tearoomさんの気持ちすごい判ります。
    グーフィちゃん頑張れ~!

  7. より:

    犬を飼ったことはないけど、読んでて涙が出たよ…お互いの愛情が伝わってきて。
    その日、というのは必ず来てしまうけれど、その日までたくさんたくさんかわいがってあげてくださいね。

  8. tearoom より:

    魔ん魔さん
    どうもありがとうございます!!
    日によって状態が色々ですが、彼は頑張ってます:)
    李さん
    涙を流させてごめんなさい。でも嬉しかったです。
    どうもありがとうございます。
    たくさんたくさん可愛がるよう、私も頑張ります!

  9. RAO より:

    実家の「こま」も12歳を超えました。顔も背中も真っ白になりました。まだまだ元気なのが幸いです。そして我が家にはまだ10ヶ月弱のチワワの「HAL」と1歳半の猫「あかね」がいます。動物を飼ったことがある人はわかると思うけれど、家族なんですよね、この子達は。特に「あかね」は元野良ちゃんで、保護主さんから譲り受けた子です。譲り受けるときに必ず終生責任を持って飼育しますと誓約書まで書きました。そこまでして動物を飼うのは初めてだったのですが、でも結局動物を飼うと言うことはそう言うことなのだと改めて認識させられました。グーフィーはとても幸せだと思うし、これからつらいこともあるでしょうけれども、そういうことをすべてひっくるめて、一緒に生きた時間と言うのは他の何物にも代え難いものになると思います。
    グーフィーとなるべく長い時間平穏に過ごせるよう祈っています。

  10. ruka より:

    ワン子のグーフィー
    会ったことないけど、知ってる
    触った事ないけど、背中がまぁるい
    チューした事ないけど、少しくちゃい
    貴方を守るために貴方の前に現れた ワン子のグーフィー
    最後までモリモリうんちをしてくれるとイイね。

  11. tearoom より:

    RAOさん
    言葉ひとつひとつが、心の真ん中にビンビンと届いてきます。
    ありがとうございます。ほんとありがと(泣)
    コマちゃんも同じくらいの年齢でしたよね。元気とのこと、安心しました!
    HALちゃん あかねちゃんにも、いつか会いたいです:)
    rukaさん
    少しくちゃいこと、どうして知ってるの?(笑)
    鼻の上のところと、耳がくちゃいのです。
    ずっとドライフードだったので、お口は大丈夫だったのに
    缶詰めと混ぜるようになって、お口も….
    優しいメッセージをありがとう:)

  12. かぎしっぽ より:

      何度も 何度も休憩しながら 読みました。
    胸がつまって 一気に読めないからです。
    去年 16才で逝ってしまった、  ぢぢいネコの事。
    今 手元に居る 6才と1才のネコの事。
    そして ダンナ様の生まれて初めて飼った3才のイヌの事
    自分が子供の頃に 一緒に居た たくさんのイヌたちの事
    何度 見送っても 「もう 飼わない」とは 思わない・・・
    何度でも、 出会って暮らして愛して 見送りたい。
    ずーっとずーっと そう思い続けるはずです。
    可愛い写真とステキな文章を、読ませて頂いて 感謝です。
    グーフィ 生まれて来て ありがとね。

  13. tearoom より:

    かぎしっぽさん
    こちらこそ、素敵なコメントを頂いてありがとうございます。物心ついた時から、何か生き物をずっと飼っていました。大人になって猫毛アレルギーになってしまって、もう猫を飼う事はできなくなりましたが、犬やウサギやインコや金魚達といつも一緒でした。悲しい思いをすることがわかっていても、それ以上のものを彼らが与えてくれるのを知っているからです:)
    この私のエントリーと、コメントいただいたものをプリントアウトして、グーフィーのお棺に入れました。私の気持ちも皆さんからの気持ちも、グーフィーにきっと伝わっていると思います。
    本当にありがとうございました。彼は幸せな犬です。

コメントの入力は終了しました。