新入り針穴カメラ

Agfa CLICKを買ったのは2008年の年末のこと
その時にtaelogでこう書いている

写らなかったら針穴行き。
軽くて品があって一目惚れ

三本ほど撮ってみた。写らなかった訳ではない。
HOLGAみたいだなっていうのがその時の感想。
「針穴じゃなくて普通に撮るカメラとして使う?」って考えた時、
「針穴にした方が使う!」と思った。形が素敵なんだもの。

何度も自分で改造しようとしたけど、Agfa CLICKっていう文字の入ったリングを外したくない。できればレリーズを付けたい。針穴仲間の紳士達(オジサマ達)に相談したところ、これはK氏に依頼するのがいい。K氏しかできない。って言われた。私もそう思っていた。

なかなかお願いするチャンスが無くて、カメラを預けて帰ったのは5月中旬。
最近改造されてないご様子で、無理かもしれないなぁと感じていたのだけど、しばらくして、改造する際の予算の問い合わせ、条件等の提示メールが届いた。

次にK氏にお会いした時に、こんな図を渡された。

改造図

やはり職人はこうやって図にして計算するのか。
考えながら直接切ったり貼ったり付けたりしてる私の改造とは格段の差だ。

前の部分を少し切る必要があることの説明を受け
かまいませんと再びお願いした。

そして完成の知らせを受け、受け取って来たのがこれだ。

Pinhole Agfa CLICK

素敵だ。とっても素敵だ。
赤いレリーズもK氏のこだわりで取り寄せてくださったらしい。
かっこいいなぁ
早速、近所で試し撮りをした。

試し撮りフィルム現像

巻き上げ調整をした缶ペンケース針穴カメラでも一本撮って帰宅後現像。乾燥後にスキャンした。全く。こういう時の元気はどこから湧いてくるのだろう。

右上に若干蹴られがあったけど、スキャン時にカットすれば良い程度。フレアも目立たない。きれいな0.3mmのマイクロドリル針穴だ。光漏れもない。素晴らしい。

K氏こと黒川氏には、レリーズシャッターを無期限で借りていて、
私の針穴HOLGANo.3(HOLGA de むにょーん)に取り付けている。
細かな細工がすばらしい職人さんなのだ。

無茶を言ってお願いしたにも関わらず、ほぼリクエスト通りに改造してもらった。
黒川氏が居てくださって、改造してくださった幸せを噛み締めながら、この新入り針穴カメラで、いろんな美しいもの、楽しいことを記憶していきたいなと思っているのだった。

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